ケープコート
「メンズも着れるくらい大きく、でもレディース用にサイズ調整できるようにしたい」
というデザイナーさんの要望で出来上がった Romei 様のコートです。
ここまで大きな衿を作るのは初めてで、型出しがと~っても楽しかったです。
パタンナーは基本的に工場縫製用のパターンを作成する前に
シーチングという生成りの生地でトワルとよばれるモデルを作ります。
何もない状態から、生地をボディに当てて始めることもあるし
ある程度型紙を引いてから、生地にうつして作ることもあるし
両方ミックスさせることもあります。
ほとんどのパタンナーさんはミックスさせています。
このトワルをもとにして、デザイナーさんと打ち合わせをします。
「ちょっとこれじゃ駄目だわ~」となったら作り直します。
でも大体は一回目のトワルを利用して直したり、口頭で終わらせます。
そしてシルエットや雰囲気がこれでOK!となったら細かい仕立て方などを決めて
工場縫製用のパターンを作成します。
昔はすべて手でパターンを引いていましたが、今はCADが主流です。
私はこの手引きがつらくて、CADが使えるようになった時は本当に嬉しかったです。
このコートのトワルはこんな感じ。
生地の厚みで衿の返りが変わってしまいましたが
(パタンナーさんたち、ここは突っ込まないでね。)
これはこれでOKということになりました。
この写真はファスナーでレディース用に縮めた設定のシルエットです。
暇な時にこのパターンを3D 化させてみようかなあ・・・と今思いついた。
次回のテーマ決定。
ところでこのコートを作った Romei 様なんですが
12月24日まで、表参道でクリスマスマーケットを開催しています。
お時間のある方は是非お立ち寄りください。
(入りづらかったら「チャコのブログをみました」と言ってくれれば大丈夫)
Romei X'mas Market & archive sale
期間 / 12月18日(日)-12月24日(土)
時間 / 日月 11:00-18:00 火~金 11:00-19:00 土 11:00-17:00 ※最終日
会場/ Tentplant
渋谷区神宮前5-46-29クレスト神宮前105
表参道より徒歩5分
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